今から約120年前の1901年(明治34年)にスタートした秩父鉄道!
沿線にはパワースポットで有名な秩父三社<宝登山神社(長瀞駅)・秩父神社(秩父駅)・三峯神社(三峰口駅)>があり、夏には熊谷花火大会(熊谷駅)、うちわ祭(熊谷駅)、長瀞船玉まつり(長瀞駅)、冬には秩父夜祭(秩父駅)が開催され、多くの観光客が訪れています。
そんな秩父鉄道沿いの観光を、今までと違った角度で楽しんでいただくために、今回は私長谷川ヨシテルが秩父鉄道ゆかりのちょっとマニアックな偉人たちを尋ねる旅にご招待したいと思います!
※ロケは2017年秋から2018年春に行ったものです。
- 歴史ナビゲーター・歴史作家
- 長谷川 ヨシテル
埼玉県熊谷市出身。1986年生まれ。奈良中学校、熊谷高校、立教大学卒。
高校の同級生と漫才師としてデビュー。その後、芸人を引退して歴史ナビゲーターとしてメディア出演、講演会などを行い、元芸人ならではの明るく分かりやすいトークで歴史の魅力を伝えている。あだ名は「れきしクン」。
歴史に関する番組や演劇の構成作家や、歴史ゲームのリサーチャーを務め、小説家としても講談社の「決戦!小説大賞」で入選を果たすなど、歴史コンテンツ業界で幅広く活動している。
著書には『ポンコツ武将列伝』(柏書房)、『あの方を斬ったの···それがしです -日本史の実行犯-』(KKベストセラーズ)、『はじめての織田信長』(白泉社)がある。
- UNO
旅好きのミュージシャン。とにかく面白いことが好き。意外と歴史にも興味あり。座右の銘:全ては過程。
- AKI
旅行、ドラマ、ホラー映画とドラクエが大好き!
歴史には疎いけど、ヨシテルさんの話はおもしろくて興味しんしん!!
熊谷といえば「熊谷うどん」!地元の小麦を使った香りが良くてコシが強いうどんです。2017年の「全国ご当地うどんサミット」では準グランプリに輝きました。
その熊谷うどんのベースを築いたのが「権田愛三」さんです!熊谷出身の愛三さんは、麦の生産改良に取り組んで全国に「二毛作」や「麦踏み」を広めて、日本中の麦生産に大きく貢献!人々からは「麦王(麦翁)」と称されたお方なのです!
直実さんは源義経や弁慶が活躍した時代に熊谷を領地として活躍した武将です!上熊谷駅から程近い直実さんの墓がある「熊谷寺(ゆうこくじ)」が、かつての屋敷跡だったと言われています。熊谷市民は小学生の時に「直実節」を踊りますし、熊谷駅前には銅像も建っているので、市民からはお馴染みの人物です!織田信長が愛した「人間五十年~♪」の一節で有名な幸若舞(こうわかまい)の『敦盛(あつもり)』の元ネタは、実は直実さんだったりします!
織田信長や豊臣秀吉などが活躍した安土桃山時代!その時代に寄居を拠点に秩父鉄道沿線を治めたのが北条氏邦さんです!氏邦さんは、小田原城を本拠地にして関東一円を領地としていた北条家の一族です。当時、寄居や長瀞周辺に力を持っていた武将の藤田康邦の娘(大福御前)を妻に迎えて、鉢形城を居城としました。そして、1590年の「小田原攻め」で豊臣秀吉の大軍を相手に籠城戦を繰り広げたのです!
地元民でも知らないかもしれない藤田信吉さん。実は徳川家康や武田勝頼(信玄の子)、上杉景勝(謙信の養子)などの名将に仕えた経歴を持つ現・長瀞町出身の戦国武将です!父の藤田康邦が城主を務めていた天神山城で誕生。妹の大福御前が北条氏邦に嫁いで北条氏と同盟を組みますが後に対立。故郷を離れた信吉は「小田原攻め」で豊臣軍の一員として姉夫婦が籠城する鉢形城を攻めるという、大河ドラマ級の波乱の人生を歩んでいます!